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薩摩切子体験 アクセサリー作ってみました
薩摩切子体験 アクセサリー作ってみました

念のためおさらいをしておきますと、薩摩切子とは、第10代薩摩藩主、島津斉興によってその歴史がはじまり、11代藩主の島津斉彬が着色ガラスの研究をおこなったとされる、幕末から明治の初めにかけて生産されていたカットガラスのこと。1855年より本格的な製造が開始されましたが、1858年、斉彬の急逝で事業が縮小されると、続く1863年の薩英戦争により工場が焼失。そのまま1877年の西南戦争前後に薩摩切子の技術・伝統は途絶えてしまったそうです。その間、なんとたったの十数年!篤姫の嫁入り道具や、献上品として、歴史の中に一瞬の輝きを放った工芸品なのでした。

幻として歴史の中に消え去ろうとしていた薩摩切子は、約100年の時を経た現代の鹿児島で、ガラス工場や職人等の協力のもと復刻生産に成功。平成元年となる1989年、島津家の島津興業監修・直営の薩摩ガラス工芸が、鹿児島県から県指定の伝統的工芸品に認定されました。ですが、一度歴史が途絶えてしまったということで、同時期の江戸切子と異なり、残念ながら国の伝統的工芸品には認定されていないのだとか。

とはいえ、残存する数少ないオリジナルを細部にまで渡り研究し、その技術を復活させた薩摩切子の美しさは、他にはない独自性を持ったもの!色ガラスを透明のガラスに厚く被せた生地から生まれる濃色のグラデーションは、間違いなく観るものを魅了します!

そんな薩摩切子を、もっと気軽に手にして欲しいという想いから、『美の匠 ガラス工房 弟子丸』さんでは、薩摩切子の廃材となるガラス生地を再利用したエコな薩摩切子「ecoKIRI」を使用したアクセサリー作りをスタート。通常はグラスで20,000~30,000円はする薩摩切子ですが、「ecoKIRI」は廃材利用のため、お値段も4,000円~と大変リーズナブルです。そんなecoKIRIを使った制作体験は、幻の伝統に触れるまたとない貴重な機会。今回はレポーターのエリとミカのふたりが、薩摩切子アクセサリー作りに挑戦します!

まずは挑戦するアクセサリーの種類と、カットのデザインをサンプルから決定します。制作できるアクセサリーには、女性向けのペンダントトップやヘアゴム、ヘアピン、ピアスなど。男性向けにはループタイやカフス、タイピンなどがそろいます。カップルでお互いのアクセサリーを作り合う、なんてこともあるんだそう。楽しそうですね!エリとミカはそれぞれヘアピン、ピアスをセレクト。上手にできるかな?

続いて、色とりどりのガラス生地の中から、好みのカラーを探します。練習用にも生地をもらえるので安心!使う生地を決めたら、デザインにあわせてペンでラインを引きます。このラインに沿ってカットしていくんですね!ふたりとも、慎重にペン入れ。現在では数少ない薩摩切子師である弟子丸さんによると、ラインの中心が点になるようにイメージするときれいな切子になるのだそう。準備が整ったところで、いよいよ工房へ!

最初は弟子丸さんがデモンストレーション。実際にホイールでカットする様子を見せてくれます。躊躇なく繊細にカットしていく様はまさに職人ワザ!ふたりとも思わず目を奪われます。

弟子丸さんのレクチャーが終わると、ついに制作体験スタート!恐る恐る回転するホイールでガラスをカットしていきます。練習用の生地とはいえ、ふたりの緊張が伝わってきそうです!

体験中も、弟子丸さんが優しく、丁寧にコツを教えてくれます。ポイントは「思いきりのよさ」!彫りの深さによって美しいグラデーションが生まれます。削りすぎて割れてしまうことはないので、尻込みせずに思いっきり削ったほうがいいのだとか。そして徐々にふたりも口数が少なくなり、集中モード!さあ、本番のカットはうまくいったのでしょうか?

ふたりの作った薩摩切子はコチラ!弟子丸さんからも「なかなかいいんじゃないですか?」とのお墨付きをいただきました!この後、弟子丸さんの微調整が施され、アクセサリーの加工期間を経てから完成品が郵送で届くそうです。

「初めてだと難しいけれど、少しくらい歪だったとしても味になるのが面白いところですよ」と弟子丸さん。確かに、世界に一つだけのオリジナルなので、きっと愛着もひとしおですね!とっても素敵な体験ができました!

美の匠 ガラス工房 弟子丸

  • 鹿児島県霧島市国分清水1-19-27
  • なし ※体験は日曜日のみ(要事前予約)
  • 9:30~18:00の間 ※所要時間は約1時間半
体験料:1商品6,480円(税込)[送料メール便込]
定員:1グループ(4・5名程度)限定 ※最少催行人数:1名
※イヤリング・ピアスは2商品扱いとなります
※商品到着までのお時間は工房へお問い合わせください