


薩摩半島の南端に位置する指宿といえば、指宿温泉の名で知られる湯処です。一説では、市内どこでも、1m掘ればお湯が湧き出ると言われるほどの湯量を誇るのだそう。そして世界でも珍しい、海岸の砂浜に湧いてくる温泉を利用した天然の蒸し風呂が、この「砂むし温泉」というわけです。

今回訪れた砂むし温泉は『山川砂むし温泉 砂湯里』さん。ここの砂むし温泉は雄大な自然に囲まれ、古くから天然の砂むし場として、町民に親しまれてきたのだとか。海に切り立つ断崖を背にする砂浜で、温泉の熱と砂の重みを感じながら身体中から発汗すれば、体内に溜まった老廃物まで流れ出るようで、デトックス効果も充分!身体の芯から一日中ぽかぽかと温かさが続き、疲れをリセットできること間違いなしです!
さあ、今回はレポーターのエリとミカが砂むし温泉に初挑戦!天然の蒸し風呂…。いったいどんな感じなのでしょう?


早速浴衣に着替え、砂浜の前でハイポーズ!抜けのいいロケーションにふたりともテンションが上がっているよう!階段を降りると、そこはもうじんわりと温かい砂浜です。海を目の前にするとこの笑顔!とっても楽しそう!
そしていよいよ砂むし温泉に入浴です!砂が髪に付かないように、タオルを巻いてもらい、砂の上に寝転ぶと、もう背中とかかとはすごく温かい!深ければ深いほど、砂の温度は上がります。スコップで少しずつ砂をかけられ、ついにふたりは砂の中へ!
顔だけ残して完全に砂に埋もれたふたり。動かずにじっとしていると、どんどん身体は温まっていきます。全身から汗が吹き出し、額にも汗が滲んできました!砂むし温泉は、寝て入るため血液が心臓に還流しやすく、砂の圧力もかかるため、心臓から送り出される血液量が増加するのだそう。さらに、55度前後の高温により、血管を拡張するため、心機能を高め、全身還流を促進する作用があるとのこと。
この、血液の循環促進による老廃物の排出や炎症性・発痛性物質の洗い出し、充分な酸素栄養の供給がその効果の源としたうえで、砂むし温泉の効能は、なんと普通の温泉の3~4倍とも言われています!神経痛やリウマチ、腰痛、関節痛、むちうち、ヤケド、アトピー、喘息などなど、その効能はまさに多種多様みたいです!


砂むし温泉は、10分~15分程度の入浴がベター。初心者のふたりは、約10分の入浴で砂むし体験終了です。ゆっくり砂をどかしながら起き上がると、スッキリと心地いい潮風が身体をクールダウンしてくれました。ですが、エリ曰く「体内がずっとポカポカしている感じ!」とのことなので、その効能はやっぱり確かなもののようですね!入浴が終わると、砂と汗を落とすため、浴室で身体を洗い、温泉に浸かります。なんだか身体が軽くなったかも!

最後は温泉の醍醐味でもある、蒸気の天然蒸し釜「伏目のすめ」でシメ!たまごやじゃがいも、そらまめなどの地元の食材を満喫して、鹿児島ならではの体験を堪能できました!
