2020年度 表彰先・助成先
2020年度表彰先(かぎん文化財団賞)
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松本 圭使(まつもと けいし)さん(音楽/ジャズピアノ)
薩摩川内市出身。
18歳からジャスピアニストとして音楽活動を開始。
ニューヨークでの音楽留学を経て帰国後、鹿児島を拠点に全国で活動。
「鹿児島から音楽を発信し、地域の芸術・文化に貢献する」ことを信念にさまざまな活動をしている。
阿久根駅での定期ライブや肥薩おれんじ鉄道の音楽プロデュースなどを手がけ、若手音楽家の育成指導も行っている。
また、2017年より「鹿児島ジャズフェスティバル」を立ち上げ、3年目で6万人を動員し、鹿児島県の地域活性化と文化振興に貢献する活動である。
今後の活躍が大いに期待される。
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濵田 悠介(はまだ ゆうすけ)さん(絵画/日本画)
鹿児島県出身。
武蔵野美術大学院造形研究科日本画コース修了。
鹿児島情報高等学校教諭。
地元を題材にし、移りゆく田園風景や都市情景を日本画の卓越した技法で透明感のある作品を多数制作されている。
2018年にフランス留学され、受賞歴も多い。
高等学校での生徒指導や文化教室で講師を務める傍ら、個展の開催、地元企業のパンフレット、新聞の連載小説の挿絵を担当するなど多くの作品を発表している。
鹿児島県の地域文化の発展向上に貢献する活動であり、今後の活躍が大いに期待される。
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森 夏子(もり なつこ)さん(児童文学)
大阪市出身。
京都教育大学幼児教育科卒。
日本児童文芸家協会会員。
大学時代に幼児教育を学び、結婚後鹿児島へ移住。
夫の転勤に伴い、鹿児島市、甑島、出水、奄美大島の県内各地や、さらに中国を回り知見を広げられ、鹿児島という地域が育んできた歴史や文化、風土を感じ、子どもたちに伝えたいという思いで、地域を舞台とした作品を多数執筆されている。
現在も放課後子ども支援員をしながら執筆活動に取り組んでいる。
鹿児島県の地域文化活動の発展に貢献する活動であり、今後の活躍が大いに期待される。
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岡澤 セオン(おかざわ せおん)さん(スポーツ/ボクシング)
山形市出身。
中央大学卒業後、2018年より鹿児島に拠点を移し県体育協会にボクシング競技強化指導員として勤務。
同年鹿児島県代表として国体3位、全日本選手権優勝。
2019年はアジア選手権で銀メダル、世界選手権では日本人最高の成績を収め、阿久根市で開催された全日本選手権では、大会連覇・最優秀選手賞を獲得するなど、競技者として輝かしい成績を収めている。
また鹿屋に在住して根をおろし、地元選手の指導も積極的に取り組み、リーダー的存在として若手の目標となっている。
今回、東京五輪の出場も決定し、鹿児島県の文化・スポーツ振興に貢献する活動を続けており、今後の活躍が大いに期待される。
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鷹野 敦(たかの あつし)さん(学術/新木質構法)
兵庫県出身。
鹿児島大学理工学研究科建築学専攻修士課程修了後、建築設計事務所勤務。
アアルト大学(フィンランド)博士課程修了。
2008年よりフィンランドへ留学し、2010年からは研究員として木質材料・木造建築の環境性能を研究。
2016年に鹿児島大学へ着任。
鹿児島の重要な資源である木材を活用し、人や自然環境に最適な木質構法を研究。
地元の製材所との協働で木造架構の強度試験と改善を繰り返し、鹿児島発の新木質構法の開発が期待されている。
また2016年から開始した「こどものけんちくがっこう」では、子どもたちが”習い事”として環境や建築を学ぶ場を提供する活動が高く評価されている。
鹿児島県の地域活性化や地球環境の保全に貢献する研究であり、今後の活躍が大いに期待される。
- 【かぎん文化財団設立】
- 1997年3月5日
- 【設立後の表彰先数・表彰金額】(累計)2020年度分を加算
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73先 3,650万円
- 【設立後の助成先数・助成金額】(累計)2020年度分を加算
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548先 1億5,496万円