2024年度 表彰先・助成先
2024年度表彰先(かぎん文化財団賞)
-
竹村 由加里(たけむら ゆかり)氏(音楽/ユーフォニアム)
鹿児島市ご出身。
鹿児島県立松陽高等学校音楽科ご卒業後、くらしき作陽大学音楽学部音楽学科を4年間特待生として卒業された。
現在、鹿児島国際大学国際文化学部音楽科、鹿児島県立松陽高等学校非常勤講師をされている。
金管楽器の中で最も歴史の新しい楽器であるユーフォニアム奏者で鹿児島を拠点に離島や県内外でも音楽活動を精力的に実施されている。
学生時代より県内外の各賞や優秀指導者賞などの受賞歴が多数あり、その豊かな表現力と確かな技巧、指導力は高い評価を得ておられる。
演奏活動として、リサイタルや吹奏楽ソリスト、吹奏楽客演、アンサンブルなどのほか、県内各地の小中高等学校での鑑賞教室や慰問演奏を継続され、地域音楽文化振興に寄与されている。
また音楽コンクール審査員、演奏団体「Reflexions」主宰を務め後進の指導・育成にも尽力されており、今後のご活躍が大いに期待される。
-
緒方 麗(おがた うらら)氏(音楽/地元民謡 エッセイスト)
屋久島安房ご出身。
地元で古い民謡を歌いつぐ歌手活動をされている。
鹿児島純心中高等学校をご卒業後、東京で短大へ進学され、音楽事務所勤務を経て帰島された。
2016年開催の国民文化祭を機に行われた島内イベントで、屋久島の古い民謡「まつばんだ」をはじめて披露され、その後歌い継ぐ活動を続けられている。
「まつばんだ」は幻の民謡と言われて、音程の高低差が激しく、その難しさから50年歌われることのなかった屋久島の古い民謡。
50年前のテープしか残っておらず、試行錯誤しながら歌い継がれている。
現在家業の飲食店を継がれ、執筆活動をしながら、屋久島の自然のなかで、屋久杉のウクレレと屋久杉のギターとのデュオで演奏活動を続けておられる。
2023年11月25日屋久島自然遺産登録30周年記念シンポジウムで総合司会を務められ、歌唱を披露された。
今後のご活躍が大いに期待される。
-
塩満 幸香(しおみつ さちか)氏(美術/絵画・絵本)
鹿児島市ご出身。
鹿児島県立松陽高等学校ご卒業後、筑波大学へ進学され、学生時代から絵本を制作、油絵を専門的に学びながら絵本制作に精力的に取り組まれた。
大学3年生のとき絵本コンクールで優秀賞を受賞されたことを機に、小学館が発行する幼児雑誌などで挿絵を担当し経験と実績を積まれた。
大学院ご卒業後鹿児島に帰郷され、現在鹿児島情報高等学校の美術講師などを勤めながら、絵本作家、画家として活躍されている。
2022年末には新人絵本作家の登竜門「第11回MOE創作絵本グランプリ」を受賞され(応募総数721点)2023年に初の絵本『ベニーのみずたまぼうし』(白泉社)を出版された。
個展活動にも力を入れ、絵本制作と絵本の普及に取り組んでおられる。
今後のご活躍が大いに期待される。
-
宇都 大作(うと だいさく)氏(文化活動/鹿児島弁劇の演出・作家)
鹿児島市ご出身。
九州東海大学(熊本)在学中より演劇プロデュース企画に参加。
2006年鹿児島に戻り、劇団上町クローズラインを設立された。
鹿児島弁を次世代に繋ぐため、演劇のなかに方言を取り入れた作品を制作・上演する活動を続けておられる。
その後、演劇活動の中で、劇中で楽しい鹿児島弁講座を取り入れたり、鹿児島を舞台にした数々の作品で鹿児島弁の台詞をいれる。
かごんま弁劇団からの依頼でDVD制作にも従事。
また県内小中高等学校や各ホールでの鹿児島の偉人物語の上演や、演劇部ワークショップを実施され、鑑賞だけでなく、演者として表現する喜びや鹿児島弁を使う楽しさを伝える後進の指導もしておられる。
維新ふるさと館「維新演劇シアター」の演出や2024年「宝暦治水」の演出(山下小)を手掛けられており、今後のご活躍が大いに期待される。
-
山下 薫(やました かおる)氏(学術/音楽・医療)
鹿児島市ご出身。
鹿児島県立鶴丸高等学校ご卒業後、鹿児島大学歯学部へ進学され、2019年同大学院医歯学総合研究科博士課程において博士号を取得し、早期修了された。
同大学院歯科麻酔全身管理学分野助教を経て2023年より講師に就任され、2024年に研究准教授の称号を付与された。
超高齢社会において基礎疾患を持つ患者が増加し、歯科治療中に自律神経活動の変動から全身的偶発症を発症するリスクが高まっている。
こうした中、安全な歯科治療環境の確立を目指し、「歯科治療中の音楽聴取が自律神経活動に与える影響」をテーマとして、研究に取り組まれた。
その結果、「歯科治療中の自律神経活動の評価・解析モデル」を確立され、音楽聴取が自律神経活動の安定化や不安の軽減に有用であることを見出された。
こうして得られた知見を、臨床現場にフィードバッグされ、音楽を用いた治療を展開されている。
また全身麻酔下で歯科治療を受ける子供たちの不安軽減のために、歌を題材にした手作り絵本を開発作成された。
鹿児島県において、音楽を医療現場に活かし、安全で怖くない歯科治療環境の構築を目指され、その研究成果を国内外に発信されており、今後のご活躍が大いに期待される。
- 【かぎん文化財団設立】
- 1997年3月5日
- 【累計表彰先数・表彰金額】2024年度まで
-
92先 4,600万円
- 【累計助成先数・助成金額】2024年度まで
-
648先 1億8,266万円
2024年度助成先
芸術部門
団体名 | イベント名 |
開催地 |
---|---|---|
大隅美術協会 |
大隅美術協会小作品展・会員展 |
鹿屋市 |
男声合唱団ひびき |
男声合唱団ひびき演奏会2024 |
鹿児島市 |
ミュージカル劇団エルフシアター |
ミュージカル劇団エルフシアター |
鹿児島市 |
鹿児島県美術協会 |
第70回記念県美展 |
鹿児島市 |
一般社団法人 鹿児島オペラ協会 |
南日本音楽祭鹿児島オペラ協会 |
鹿児島市 |
かわるあいだの美術実行委員会 |
かわるあいだの美術2024 「愛読美術 図書館であいましょう」(仮) |
鹿児島市 |
白鳥バレエ |
白鳥バレエ創立75周年記念公演 「Life!Life!Life!」~Swan Route 白鳥の航路~(仮) |
鹿児島市 |
鹿児島サン・ジャック女流彫塑会 |
サン・ジャック50周年記念展 サンジャック50周年記念 東京展 |
鹿児島市 |
枕崎市文化資料センター南溟館 | 書家 金澤翔子展~共に生きる~ | 枕崎支店 |
くろたま企画 | 演劇「制服」Full Version公演 | 鹿児島市 |
La Operanza(ラ オペランツァ) | La Operanza第7回定期公演会 | 鹿児島市 |
公益社団法人鹿児島交響楽団 |
鹿児島交響楽団創立50周年記念 「鹿響ファミリーコンサート」 |
鹿児島市 |
MBCユースオーケストラ |
第57回MBCユースオーケストラ 定期演奏会 |
鹿児島市 |
株式会社南日本新聞社 | 第79回南日本美術展 | 鹿児島市 |
公益社団法人二科会 二科鹿児島支部 |
第108回 二科展 巡回鹿児島展 | 鹿児島市 |
地域イベント部門
団体名 | イベント名 |
開催地 |
---|---|---|
屋久島ご神山祭り実行委員会 |
屋久島ご神山祭り |
屋久島町 |
ちらん灯彩路実行委員会 |
南九州市あかりの道標~ちらん灯彩路~ |
南九州市 |
鬼武蔵公演実行委員会 |
チームちむどん結成10周年特別公演 |
伊佐市 |
特定非営利活動法人 そお文化村 |
曽於市学園祭 |
曽於市 |
team CLOWN |
team CLOWN 5th Anniversary Stage Next Pages… |
鹿児島市 |
しまづくめ |
薩摩大隅統一 450年シンポジウム ~戦国島津氏を率いた不屈の当主~ 島津義久(仮題) |
霧島市 |
NPO法人 霧島食育研究会 | 霧島・食の文化祭 | 霧島市 |
大隅の國やっちく松山藩 |
大隅の國やっちく松山藩 秋の陣まつり |
志布志市 |
特定非営利活動法人 心のバリアフリー仲間 |
HAPPYLIFEの未来計画祭 ~健康と食と音楽と~ |
姶良市他 |
川内大綱引保存会 | 川内大綱引 | 薩摩川内市 |
おはら祭振興会 | おはら祭 | 鹿児島市 |
弥五郎どん保存会 | 弥五郎どん祭り | 曽於市 |
伊集院町妙円寺詣り 武者行列保存会 |
妙円寺詣り武者行列 | 日置市 |
伝統芸能部門
団体名 | イベント名 |
開催地 |
---|---|---|
薩摩川内おどり太鼓 |
太鼓と踊りで薩摩川内市のPR活動を行う |
鹿児島市他 |
帖佐八幡神社浜下り保存会 |
帖佐八幡神社浜下り |
姶良市 |
蒲生郷大楠少年太鼓 |
各イベントでの演奏 |
姶良市 |
文化活動部門
団体名 | イベント名 |
開催地 |
---|---|---|
薩摩狂句にがごい会 |
薩摩狂句と鹿児島弁の普及・保存活動 |
鹿児島市 |
高千穂こども劇場実行委員会 |
第36回鹿児島県子ども芸術祭典 |
霧島市 |